The SKYLINE Complete Blog by George
● PRINCE R380
昨年の日本グランプリの雪辱を晴らそうと、プリンス自動車は我が国初の本格的スポーツプロトタイプカーを開発しました!
PRINCE R380 (R380-Ⅰ)
車体構造はブラバムBT8Aをベースにした鋼管スペースフレームにアルミ合金製のボディを架装。
エンジンは新設計の直列6気筒DOHC4バルブ1996cc、GR8型をミッドに搭載。
サスペンションは欧州のレーシングマシンと同様に前後ダブルウィッシュボーンです。
又、開発の効率も考え、トランスミッションはヒューランド、ブレーキはガーリング、クラッチはボルク&ベック、ダンパーはアームストロング、タイヤはダンロップと、海外の優秀なレース用部品が選択採用されています。
■全長:3930mm
■全幅:1580mm
■全高:1035mm
■ホイールベース:2360mm
■車両重量:620kg
因みにR380のRはレース用、380はプリンスにとって38番目の開発プロジェクトを意味するそうです


本来であれば今年開催の「第3回日本グランプリ」に出
場の予定でしたが、JAF(日本自動車連盟)が開催の
中止を発表したため、その性能を試す場として選ばれた
のが、本日谷田部の自動車高速試験場で開催された
「スピード記録会」です。
昨年完成したばかりの高速周回路は1周約5.5km。
挑戦する記録は、50km、50マイル、100km、100マイ
ル、200km、200マイル、1時間の7種目。
ドライバーには走行実験課員の杉田幸朗氏が選ばれ
ました。
午前10時20分、競技会会長を務める中川良一専務の振り下ろす日章旗を合図にスタートしたR380は、1分22~23秒のペースで周回を重ね、ストレートでは最高255km/hをマーク

最初の目標[50km]をこれまでの国際記録を上回る12分51秒44で通過

平均速度は233.33km/hを記録しました

その後も快調に走行を続け、[50マイル]と[100km]は国際記録を下回ったものの、[100マイル][200km][1時間]では再び国際記録を上回るペースで通過していきました

ところが52周目、残りの[200マイル]を目前にアクシデントが起こりました!
南側のバンク出口付近で左前輪がバースト、コントロールを失ったR380は転倒し大破

記録挑戦はここで打ち切りとなってしまいましたが、ドライバーの杉田氏が軽症であったのが不幸中の幸いでした。
タグ : R380
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